幼い頃から父親の手伝いはしていましたが、自分がこの仕事に就こうとは全く思っていませんでした。高校卒業後、建築
関係の会社に就職して設計の方の仕事をしていたんです。そこで仕事をしながら、家業の板金屋のことがやはり気になってはいました。
その会社に4年間勤めた時、あるきっかけがありまして、家業を継ぐことになったんです。すぐに家を手伝いのではなく、まずは5年間他の会社で修行をさせて頂くことになりました。
転職をし、板金屋の仕事を始めたときの話ですが、これまでは工場の中で図面を書いていましたが、いきなり外での仕事に変わり戸惑いました。最初に足場に上った時のことですが、一段上っただけで随分と怖い思いをしまして、自分は高いところは無理なのではないかと感じたほどでした。
しかし人間は慣れるもので、毎日必要に迫られ上っているうちに大丈夫になりました。
最初の数年は、言われたことをただこなすだけの仕事が続きましたが、最後の頃には、現場を任せて頂けるようになりました。大体3年くらい経ってからですね。その間、訓練所にも週に一度通わせて頂いていまして、ハサミの使い方等の基本的なことや図面の書き方等々も教わることができました。
この修行時代、何度も辞めたいと思いましたが、他へ移るとまた一からやり直すことになりますし、何よりも自分で家業を継ぐことを決心しましたので、なんとか頑張りました。
修行時代を終え、実家に戻り家の手伝いからスタートしたのですが、修行時代の板金屋は大きい会社で、お客様も法人が多かったんです。ところが実家に戻るとほとんどが個人のお客様相手の仕事でしたので、そこでまた随分と戸惑いました。
しかしこのままただ続けていては良くないと考え、自分が修行時代に勉強したことを生かすことが出来る法人相手の仕事も少しずつ増やしていくようにしていきました。
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