千葉県南房総市千倉 台風15号の影響で数カ所の雨漏り発生 雨漏り修理と雨樋の架け替え(2020/05/15 屋根葺き替え・火災保険使用)

今回ご紹介させていただく案件は、南房総市千倉町のお客様です。

台風15号の影響で台風直後にご連絡をいただいたお客様です。いろいろと重なりまして、今、工事させていただくことになりました。

今回は、台風の、自然災害による雨漏りだということで、火災保険を使用していることでお客様も、費用負担が少ない状態で、大掛かりな工事ができています。

1.今回の雨漏り修理の工事内容は

雨漏りが数カ所発生しているとのことで、屋根の葺き替えによる雨漏り修理と雨樋の架け替えを承りました。

屋根に関しては、数カ所の雨漏りが発生している状況で、瓦を載せたときに支える、下地材もかなり腐っていてボロボロだったため、既存の屋根材だけでなく、下地材(野地板やルーフィング)も一度剥がし、新しい下地材と屋根材を取り付ける屋根修理になります。

また、雨樋は、すべて解体して新しいものを取り付ける工事をさせていただきます。

2.瓦屋根からの雨漏り原因は主に4つ!

今回は、瓦屋根からの雨漏りだということで、ちょっとだけ知識のお勉強もしてみましょう。

瓦屋根からの雨漏りの主だった原因は4つあります。その原因をご紹介します。
ご自身の家の屋根が瓦なのであれば、ぜひ、屋根を見ながらこちらを読んでみてください。

《瓦屋根からの雨漏りの原因 その1》

漆喰の劣化や剥がれ

瓦屋根特有の漆喰ですが、屋根の一番上部の棟を支える土台となっており、最上部から雨が侵入するのを防ぐ役割もしています。

瓦自体の寿命は、日本古来の粘土瓦と呼ばれる、窯で焼きあげられた立派な瓦は、寿命が100年以上とも言われています。

しかし、この漆喰の寿命は、もちろん風が当たりやすいとか、日当たりが良いとか環境によっても違いますが、平均で10年から15年くらいと言われています。

この漆喰が劣化して、上部から水が浸入するようになると、瓦の下の防水紙やその下の野地板と呼ばれる瓦を敷くための板へ大きなダメージを与えることになり、工事が大掛かりなものとなってしまいます。

この漆喰のメンテナンスだけであれば比較的リーズナブルに終わらせることができますので、10~15年おきくらいには点検をされて、この漆喰のやり直し等を検討されることをお勧めいたします。

特に築10年というのは、比較的まだまだ新しく感じますし、見栄えもそんなに悪くない時期ですので、ついメンテナンスを怠ってしまいがちです。

こんな時のメンテナンスを大事にすることで家の寿命が延びるのです。

《瓦屋根からの雨漏りの原因 その2》

強風や地震、経年による瓦のズレ、ワレ

年月を経る間に、大きな台風や地震等、様々な自然災害が家にも襲い掛かります。

特に最近は、台風のダメージが大きな家が多くなっています。

台風によって、アンテナが倒れて瓦が割れた、などという電話が、台風の度に、何度もかかってきます。

最近の地震で瓦の並びがガタガタになってしまった家が、テレビに映っているのを、何度も目にされたかもしれません。

こういった災害によって、瓦がずれたり、割れたりすることでたくさんの雨水が瓦の下に入り込み、それが原因で雨漏りしてしまう、というケースも多くあります。

もし、自然災害がその大きな原因となる場合には、私たちにご依頼いただければ、火災保険の適用等のお手伝いも致します。

また、瓦屋根の重さは何トンもありますから、何十年も経つうちにちょっと湿気が屋根下に入り込んで、屋根の下地材がたわんでしまうこともあります。

木造住宅ですから仕方ないことではあります。
しかし、本来はまっすぐな板の上に瓦が載っていれば隙間がないはずのところが、こういった下地材のたわみによって、瓦の隙間が大きくなってしまう、ということもあります。

よく、古いお家では、襖の開け閉めがきつくなってしまって、なかなか襖が開かないの、というケースがあります。

もしかして、ご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これも、屋根の上の重さによって、家の梁等がたわんでしまい、起こっている現象です。

よく、本格的な昔からの瓦屋根を金属屋根に葺き替えしたお客様の家で、
「襖がスムーズに開くようになってね……」
なんていうコメントをお聞きするくらいです。

 

《瓦屋根からの雨漏りの原因 その3》

防水紙の劣化

瓦屋根は、瓦の下に多少の水が入ってしまうことは、あらかじめ想定されています。

一個一個の瓦の間を何かで埋めていくわけではありませんから、当たり前と言えば当たり前の話です。

その、多少入って来た水で雨漏りがしないように食い止めるのが、この防水紙の役割です。

この防水紙、ルーフィングとも呼ばれて、近年の開発で、耐久年数も伸びてきています。

しかし、現在築20年~30年程度の、特にセメント瓦と呼ばれる、セメントを固めて作った瓦が敷かれている家は、本格的な瓦屋根ほどのお金がかかっていない分、安めの防水紙が敷かれているケースが多く、また、セメント瓦は、瓦自体の防水性が弱かったり、割れやすかったりするために、このセメント瓦の劣化による防水紙の劣化が激しくなって雨漏りする、というケースをよく見かけます。

一昔前の瓦屋根の家では、この防水紙の代わりに土が使われていて、瓦と屋根のあいだには、土がてんこ盛り。さらに、その下に、今でいう防水紙の役割を果たす杉皮が敷かれています。この土に多少の水がしみ込んでも、土を通る間に水の量が減って、最後の水を杉皮でせき止めていたんですね。

ところが、年月が経って、この土の重みの家への負担が、家自体の寿命を短くしたり、あるいはこの土が段々と減っていくことによって、雨漏りが始まったりということもありました。

《瓦屋根からの雨漏りの原因 その4》

屋根と屋根の接合部の金属板の劣化

瓦屋根だからと言って、瓦だけで構成されているわけではなく、この原因の最初に上げた、漆喰や、細かい部分には金属も使われています。

この、金属を使われている部分の代表的なものが、少し複雑な形になっている瓦屋根の、「谷」と呼ばれる屋根と屋根の接合部になります。

 

この写真は、その谷と呼ばれる接合部の部分の銅板に穴が空いている写真です。

見事に多数の穴が空いています。原因は瓦への塗り薬の影響だとも言われていますが、特に近年、関西、九州地方では、酸性雨の影響で空いたと思われる、銅板の穴による雨漏りが増加しています。

こういったこともあり、近年のお宅では、この谷の部分はステンレスだったり、ガルバリウム鋼板と呼ばれる、より耐久性の高い金属が使われることが多くなっています。

3.棟の丸瓦をはがすところから作業開始!

予備知識が長くなりましたが、作業に戻ります。
まずは棟の最上部、丸瓦を剥がすところから作業開始です。

丁寧かつスピーディーに剥がしていきます。

剥がし終えた瓦を上から見ると、結構な量なのが分かります。

だいたい、このくらいの屋根に載っている瓦の重さは、全部で3トンくらいになります。
一昔前の瓦屋根だと、さらに防水紙ではなく、防水紙の代わりにたくさんの土が盛ってあり、そうなると屋根全体の葺き替えの時に出るごみの量は5,6トンにもなります。

それだけの重さのものが屋根の上に載っているのですから、家の構造体には、常にすごい負担がかかっています。

瓦を全て剥がし終わったら、瓦桟を剥がしていきます。

そしてルーフィング(防水シート)を剥がすと…

見えてきました。

ルーフィングの下の野地板がこんなことに。

雨漏りしていた場所がこんなにあったんですね。

4.野地板から敷きなおしていきます

 

こちらの野地板を新たに付け替えていきます。

こちらが野地板のビフォー&アフターです。

↑↑↑こちらがBeforeです。↑↑↑

↑↑↑そしてこちらがAfterです。↑↑↑

まずは野地板、生まれ変わりました!

この後は、新しいルーフィングを敷いていきます。

 

新しいルーフィングを敷き終わりました。

こんな感じですね。

次の日は雨予報だったので無事ここまで仕上げられて良かったです。

ということで、新しいルーフィングを敷いたところで今回のブログはここまでにします。

体力仕事ですからね。ガッツリいきますよ~

では、次回のブログもお楽しみに!