茨城県水戸市Nクリニックより、何年も慢性的な雨漏りで悩んでいる、とのことでご依頼をいただきました。(2019/03/20)

お客様より、お電話いただいた際に、
「建築業者さんに頼んで見てもらったんですが、原因がわからないと言うんです」
「患者さんがいらっしゃるのにそのままにしておけないし……」
ということで、非常にお困りのようでした。

  1.雨漏り現場の現状は……
  2.陸屋根、ALCの建物の雨漏り検査!
  3.シーリングでの雨漏り修理に行ってまいりました

1.雨漏り現場の現状は……

特に、積雪があった時には、壁伝いに雨漏りがするとのことでした。
雨漏りの具体的な発生場所は、処置室やレントゲン室という患者さんも頻繁に出入りする場所で、できるだけ早めに対処したいとのことです。
この建物は、まだまだ築年数も10年ちょっとで、きれいな建物で、とても雨漏りするような建物には見えません。
屋根は平らな陸屋根で、外壁はALCという外壁パネルを使っています。

陸屋根は、屋上防水処理がされた、平らな屋根で、基本的には、定期的なメンテナンスが必要です。トップコートと呼ばれる、防水処理された層を守る層を定期的にきちんとメンテナンス、塗装をしておくと、メンテナンス費用が安くすみます。

ALCとは、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの頭文字をとったもので、高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートのことです。ALCの主成分は珪石、セメント、生石灰で、内部に気泡を含んでいます。
このALC、軽くて耐久性もよく、断熱性、耐火性にすぐれているのですが、防水性があまりなく、塗装をきちんと定期的に塗って、メンテナンスしておかないと、ALC内部に水が入ってヒビ等が生じてしまうと非常にやっかいで、最悪の場合は、壁全体を金属サイディング等で覆うようなカバー工法でないと全体の雨漏りを防ぎきれない、という状況にもなりかねません。
また、このALCは、パネルを並べていくために、どうしてもそのつなぎ目のシーリングのメンテナンスも必要になります。場所や環境によっては4,5年でこのシーリングの寿命が来てしまうこともあり、環境等も含めて、定期的に点検を行い、メンテナンスを行うことで、気持ちよく、長く住み続けることができます。

2.陸屋根、ALCの建物の雨漏り検査!

クリニックでは早速屋上に上がり、点検させていただきました。

この写真は、工事の時の写真になります。

ある程度基礎知識がある方は、「ああ、原因はこういうことだったんだなあ」とわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こういう、陸屋根、ALCパネルの建物のチェックの基本は、防水の劣化の確認や、ALCパネルの劣化、そしてつなぎ目のシーリング等の劣化、樋や排水溝周りの防水処理の劣化や施工不良等の確認がメインになります。

それらの大きな原因となりやすい場所を確認し、それでも原因がはっきりしない時は、細かい、その建物特有の場所を確認していくことになります。

そうやってチェックしていったところ、この建物は、まだ築年数が新しいこともあり、一番劣化しやすい場所、つなぎ目のシーリングが劣化してしまっているために、雨漏りがしているということが判明しました。

どちらかというと雨漏り原因の基本の部分ではあるので、前に見に来た建築業者さんは、雨漏り関係の知識や経験がなかったのだろう、と思います。

ただ、雨漏りの困ったところは、原因となる場所のすぐそばが漏っているとは限らないことです。雨水が伝わって、原因となる場所から数メートル離れたところから雨が漏る可能性もあります。
特に、木造住宅ではそこまでではないのですが、鉄骨造りやコンクリート造りの建物では、この傾向が顕著で、なかなか雨漏り原因を特定することは難しいと言われています。

私たちは、何百、何千という雨漏りの現場に立ち会っていますので、その知識、経験で、ある程度の雨漏りであれば、ほとんどすぐにわかる場合が多いのですが、それでもコンクリート造りなどの場合は、赤外線等のツールを使った方が良い場合もありますし、水をかけて確認する場合もあります。

シーリングでの雨漏り修理に行ってまいりました

ということで、先日、雨漏り修理に行ってきました。
養生テープを貼って、晴れた日に丁寧に作業させていただき、これでまた、しばらくの間は雨漏りの心配はないと思います。

上の写真のような細かい場所こそ、雨漏りの心配もある場所なので、こういったところもきちんと手抜かりなく、丁寧に防水処理を行います。

今回は、屋根全体の工事ではありませんでしたが、私たちの自信の証として、3年の保証を特別に付けさせていただきました。

その後、雨も降りましたが、特に問題はなかったとのことです。

雨漏り等でお困りでしたら、お気軽にお電話ください。